韓国の従量制ごみ袋とごみの捨て方

韓国ではゴミを捨てるのに指定のゴミ袋を購入し、決められた日時に捨てなければいけません。
ソウル市内の各区で異なるため、居住する区の規定をしっかり確認しましょう。

ゴミ袋の種類

韓国のごみの廃棄方法は종량제(従量制)のため、指定のゴミ袋は종량제봉투(従量制袋)と呼ばれます。

指定ごみ袋は一般ごみ(左)と生ごみ(右)の2種類です。

一般ごみはいわゆる燃えるごみで、韓国語で일방쓰레기봉투(一般ごみ袋)、又は생활쓰레기봉투(生活ごみ袋)と言い、生ごみの袋は음식쓰레기봉투(生ゴミ袋)と言います。

従量制袋は区によって異なるため、袋のデザインや色も区によって異なります。
間違えて違う区のものを使用すると、収集されなかったり、区から警告がくるので注意しましょう。

自分の家がどこの区にあるかは住所で確認します。

ソウル市の後ろの区名が従量制ごみ袋の区分けと同じになります。

袋のサイズは1リットルや5リットルなど様々です。
ご自身の生活スタイルに合わせて購入しましょう。

燃えるごみと生ごみ以外のプラスチック、ガラス、缶、ビン等は指定の袋がないため、透明の中が見える袋を利用して廃棄すれば大丈夫です。

従量制ごみ袋の購入方法

ごみ袋はスーパーやコンビニ等で購入可能です。
販売している袋は区ごとに異なるため、家と同じ区内にあるスーパーで購入しましょう。

袋は陳列棚に置いておらず、会計レジで店員さんに伝えると出してもらえます。
どの袋のどのサイズが必要なのかを伝えましょう。

例えば、、

のように伝えれば大丈夫です。

韓国では買い物袋が有料となっていますが、ビニール袋は従量制ごみ袋でもらえるところもあります。
その場合はどこの区で利用可能なものなのかをしっかり確認しましょう。

ごみ袋の見方

ごみ袋の表面にはどこの区のものかや、廃棄の日時などが記入されています。

麻浦区のごみ袋を例に確認してみましょう。

①区名：麻浦区のごみ袋なので마포구と大きく記入してあります。
区名もそうですが、殆どの場合、各区のロゴが大きく記載してあるので、それを覚えるのもいいと思います。

②サイズ：ごみ袋のサイズです。
例では5リットルとなっていますが、10リットルや20リットルなど大型のものもあります。
生ごみの袋は一般ごみの袋よりも小さめになっていて、1リットルから購入可能です。

③廃棄対象物：どんなごみを捨てるための袋か記載されています。
これは燃えるごみ用の袋のため、생활쓰레기(生活ごみ)と記載されています。

④曜日別廃棄日：麻浦区のような大きい区では、区内の洞によっても廃棄曜日が異なっています。
この場合、麻浦区の大興洞であれば月・水・金にごみを出し、延南洞であれば火・木・日にごみを出します。

ごみの廃棄日時と詳しいごみ廃棄情報の調べ方

韓国ではごみの収集は真夜中に行われます。
そのため廃棄時間は夕方18時以降、夜中の12時までとなっています。

オフィステル等のごみの廃棄場が別途用意されているところでは、管理人さんが廃棄作業を行うため、廃棄日の夕方までに出すように決められているところもあります。各々の廃棄規定を確認しておきましょう。

ワンルームの場合、廃棄場所は家の前に捨てることがほとんどです。
道路には出ないように、玄関前の敷地内に置いておきましょう。
物件によってはオーナーが場所を決めていることもあるので、入居時に確認しておくようにしましょう。

多世帯の建物やオフィステルではごみ捨て場が設けられているところもあります。

各区のごみの廃棄方法に関しては以下のサイトで詳しく検索が可能です。

トップページ右側にある検索欄で自身の住所を検索すると、廃棄日時やごみ袋の価格等を検索できます。

上から順に市、区、洞を選択します。
選択肢にない場合は右上の행정동 주소검색で住所全体を入力して検索が可能です。

検索結果のページでは、左側に廃棄曜日が表示されます。
上から一般ごみ、生ゴミ、リサイクル品の順です。

右側にはそれぞれの袋の価格が表示されています。

ごみの分別方法

ごみの分別は大きく一般ごみ、生ごみ、リサイクル品と粗大ごみに分かれます。
リサイクル品はプラスチック、缶、ビン・ガラス、紙等で、それぞれ袋を分けて捨てましょう。

詳しい分別内容に関しては先程と同じサイトの分離方法のページをご覧ください。

家具や家電品等の粗大ごみは各区のサイトで廃棄申請をし、申請書をごみに貼り付けて捨てなければいけません。
廃棄申請は有料で、シングルサイズのマットレスが約7000ウォン、椅子や机は約5000ウォンほどとなっています。
区によって異なるので、各区の申請ページを確認しましょう。

その他の区の申請ページは「〇〇구(区名) 대형폐기물 신청」と検索し、区の専用ページをご利用ください。

ごみの廃棄方法を間違えると、管理会社やオーナー様に迷惑がかかります。
それぞれの区の廃棄方法をしっかり確認し、ルールを守って廃棄しましょう。